このザクは、バンダイのガンプラシリーズが80年代に大ブームになり、そのブームが若干落ち着きかけたころ、「リアルタイプ」シリーズの1つとして発売されたものです。
キット内容は、ノーマル版の量産型ザクのキットを成形色とパッケージを変更して発売されました。
値段はそのままで、ステンシルのデカールが追加になっているお得なキットです。
1980年台に、バンダイから「模型情報」というタミヤニュースのような、バンダイの促進販売用の、有料の冊子がありました。
数回のみ「クロスオーバー」の名称になったころの表紙に、大河原氏のリアルなザク、グフのイラストが描かれてあるものがありました。
その時、表紙のザクに多く書かれたステンシルが、当時は非常にリアルに感じました。
このころのイラストが、きかっけで、「リアルタイプ」のシリーズのキット化に向けて、バンダイは動いたように、感じます。
その時代を思い出す、キットです。
■組立て
80年台当時は、このザクは、タミヤセメントを使用して、合わせ目は、タミヤパテで塗り、サンドペーパーで何度も、合わせ目のラインがなくなるまで繰り返していました。
最近では、組立に使用する接着剤はタミヤセメントではなく、クレオスの流し込みSPと瞬間接着剤と瞬着硬化スプレーで、サクサクとはいきませんが、非常に短い時間で組むことが出来ます。
さすがに、古いキットでもあるので、ひけなど各所にありますが、そこは流し込みパテと、フィニッシャーズのパテでどんどん、もっていき、サンドペーパーもかけていきました。
おおよそ、ここまでの状態で、2日でした。
週末つぶせば出来ることが出来ます。
こうしてみると、意外とプロポーションが良い旧キットのザクでした。
■塗装、仕上げ
今回の塗装に使用した塗料は、すべてファレホを使用しました。
下地処理に、ファレホ黒プライマーを使用して吹いた後で、トップの色を吹付けました。
ファレホは、すぐに詰まってしまうイメージでしたが、今回はファレホのツールクリーナーを、エアブラシシンナーに混ぜて吹いたら、つまりも少なく結構うまくやれた気がします。
色は自分なりに、気に入っているオリーブグリーンとオリーブドラブ。
リアルタイプのカラーリングに合うと思います。
色は、下地に黒を吹いたため、多少トーンが落ちているが、発色のよいファレホのグリーンがしっとりとした感じが、非常に気に入りました。
この後、クレオスの新水性クリアーコートのグロスを吹き、デカールを貼り、ウェザリング。
使用したウェザリング用の塗料は、Mrウェザリングカラーのマルチブラックとシェイドブラウンを軽く筆で塗りました。
艶が気になるので、この後つや消しのトップコットでも塗るつもりです。